NT倍率が示唆する日経平均の反撃 ~ボックス相場もいよいよ終焉か~

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米国株式市場は強いですね~

さすがに日本市場も北朝鮮の弾道ミサイル発射を跳ね返し、20,000円の大台回復が目前となってきました。

過去の日本市場を振り返ると、上昇相場は2通りあるように思われます。

海外の株高に追随する形で、海外株とタイムラグを置き高値更新となる「他力本願上昇相場」、もう一つが、日本の国内要因により他国の株価を無視するかのように、日本株だけが高値更新となる「自力作善上昇相場」です。

連休明けには日経平均株価20,000円の大台回復が期待されますが「他力本願上昇相場」は、個人投資家にとって、なかなか強敵です。

銘柄選択を誤れば上昇相場に取り残されます。

また「他力本願上昇相場」の場合、海外株が調整局面入りすると外国人投資家の売りの集中砲火により短命に終わる可能性があります。

このようなことを念頭に、本日はNT倍率の解説と連休明けの相場について少々書きたいと思います。

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株式市場にも「神の見えざる手」、過度の規制は機能不全に陥れる

アベノミクス相場の初動を思い出してください。

上図は2012年10月以降の日経平均とNYダウの月足です。

上昇相場の初動である2012年11月の野田佳彦前首相の「解散しましょう!」発言に端を発したアベノミクス相場以降の日米の月足チャートです。

2005年の小泉純一郎政権下での「郵政解散」による上昇相場とアベノミクス相場は「自力作善上昇相場」だと考えています。

相場予測をする場合、投資スタンスにもよりますが大きな波動で相場を捉えることも必要だと思います。

長期・中期・短期の株価の位置を把握し、現在の相場がどのような位置にあるのか認識することはトレンド把握に有益です。

スキャルピング、デイトレードで収益をあげている投資家の方からは、お叱りを受けそうですが、私は株式投資の本質は「企業価値からの乖離の収益化」という考えでブログを書いているのでお許しください。

いろいろなタイプの投資家の存在が市場に厚みをだし、流動性を確保できるとの認識です。

よって、私はスキャルピング、デイトレード、中長期投資のどれも否定いたしません。

それぞれの投資家が自分の得意とする投資手法で収益をあげればいいと考えています。

約250年前の1776年にアダム・スミスが「国富論」に書いた神の見えざる手を狭義に捉え株式市場に当てはめると

「それぞれの投資家が自分の利益だけを考え行動すれば神の見えざる手(Invisible hand of God)より株式市場全体の利益が達成される。」ということになるのではないでしょうか。

当然、株式市場において自由放任主義を認めてしまうと、株価操縦や価格誘導が常態化する恐れがあります。

必要最小限の規制のもとに株式市場が機能するのがベストではないでしょうか。

過度な規制は株式市場を機能不全に陥れます。

 

NT倍率って、な~に?

前回までのブログ「TOPIXを知る」と「日経平均株価を知る」で日本の二大指数を学びました。

この他にも、いろいろな指数がありますが、それらは今後の課題として、本日は「NT倍率」について解説いたします。

ここで復習です。

(問)
TOPIXと日経平均株価の指数算出方法および両指数の特徴を簡単に書いてください。

(解答)
TOPIXは東証1部上場企業の全銘柄の時価総額加重平均です。

日経平均株価は日本経済新聞社が独自に選択した225銘柄の単純平均です。

指数算出方法の違いにより、TOPIXは銀行株等、時価総額の大きい銘柄の影響を大きく受けます。

日経平均株価は単純平均であるが故、ファースト・リテーリングやソフトバンク等、値がさ株の影響を大きく受けます。

本日解説するNT倍率は、この二大指数を倍率表示したもので、現在の相場状況を把握するテクニカル分析の一種と捉えていただければいいかと思います。

NT倍率のNは日経平均株価、TはTOPIXの略です。

NT倍率とは日経平均株価をTOPIXで除した数値です。

9月15日の日経平均株価は19,909.50円、TOPIXは1638.94ポイントです。

よって9月15日のNT倍率は19,909.50÷1,638.94=12.15倍となります。

注意していただきたいのは、日経平均株価は「円表示」なのに対しTOPIXは「ポイント表示」、NT倍率は「倍率表示」になっているということです。


(出所;岡三オンライン証券ホームページ)

(出所;岡三オンライン証券ホームページ)

 

NT倍率が大きくなるって、どういうこと?

NT倍率が大きくなるとは、どういうことでしょうか?

NT倍率の算出式は

日経平均株価÷TOPIXでしたよね。

これが大きくなるということは、

「日経平均株価の上昇率がTOPIXの上昇率より大きくなる。」

あるいは

「TOPIXの下落率が日経平均株価の下落率より大きくなる。」

場合です。

極端な例を示します。

9月15日

日経平均株価 19,909.50

TOPIX 1,638.94

NT倍率 12.15

 

1、連休明けの9月19日が

日経平均株価 20,904.96(前日比+5%)

TOPIX 1,671.72(前日比+2%)

NT倍率 12.51

 

2、連休明けの9月19日が

日経平均株価 19,511.31(前日比-2%)

TOPIX 1,588.13(前日比-5%)

NT倍率 12.29

となりNT倍率は大きくなります。

NT倍率が小さくなるということは、上記の逆になります。

NT倍率が大きくなるということは、日経平均株価がTOPIXに対して優位性があるということです。

(出所;SBI証券ホームページ)

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連休明けは日経平均株価の反撃なるか?

直近3か月のNT倍率のチャートを掲載しました。

12.5倍前後で推移していたNT倍率は12.1倍まで低下しています。

直近3か月は日経平均株価よりTOPIXに優位性があったということです。

TOPIXは9月14日に年初来高値を更新しましたが、日経平均株価は6月20日の年初来高値20,318.11円を更新していないことからも明らかですよね。

連休明けは日経平均株価の反撃があるのか見ものです。

みなさんもNT倍率を投資戦略の一つの指標として利用されてはいかがでしょうか。

このNT倍率の開きを利用して収益化する投資手法もありますが、詳しくは中級編で解説させていただきます。

本日はNT倍率とは、どのようなものなのかを理解していただければと思います。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回の「株式投資塾 獣道」は9月20日です。

これからもよろしくお願いいたします。

 

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