「能天気に聞こえる楽観論」と「知的に聞こえる悲観論」

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権利落ち日となった本日の日経平均株価は、配当落ち分こそ埋めることはできませんでしたが、中小型株、新興市場を中心に物色意欲は旺盛でした。

解散総選挙の報道を受け、年初来高値を更新した日経平均株価に続き、中小型株を中心に個人投資家もリスク・オンになってきたようです。

今週は地政学的リスクが懸念されますが、米朝の口喧嘩が小康状態になれば、積み上がっている売り方のショート・カバーで一段高となる可能性があります。

現在の不安材料とされているのは地政学的リスク、連邦債務上限の引上げ期限延長問題、トランプ政権運営懸念等ですが、相場に不安材料は付きものです。

不安材料がないときの方が珍しいのです。

誰もが相場に不安材料がなくなったと思ったとき、そこが相場の天井なのです。

嫌味っぽく書くならば、物事をよく知っている学者や評論家、あるいはメディアが「視界良好!いまこそ株式投資すべき!」などと言い出したら撤収準備開始です。

米朝関係の一段のこじれなければ、総選挙まで強気姿勢で相場に臨んでもいいのではないでしょうか。

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知的に聞こえる悲観論者に騙されるな

株式市場の見通し等について、みなさんが専門家のコメントを参考にする場合、強気コメントは何となく能天気で楽観的に思いませんか?

一方、不安材料を並べた弱気コメントは、何となく賢そうで知的に思いませんか?

専門家のコメントは、強気と弱気の双方を参考に自己責任で投資判断してくださいね。

私も経験がありますが、弱気なコメントをしたときは、知的に思われることが多かったです。

4か月に及ぶ持合い相場が上放れたのですから、上昇エネルギーは予想外に大きいかもしれません。

ブル相場が継続する条件としては、TOPIX、日経平均株価が伸び悩んだときにマザーズ市場に資金が流入するのかどうかです。

マザーズ市場は7月の後半以降の下落から反騰局面入りしています。

今週中に5日線と25日線がゴールデン・クロスし1,100ポイント回復となれば、面白みが出てくるのではないでしょうか。

初値から大きく下落している直近IPOの中から、思わぬお宝銘柄が出現する可能性がありそうです。

直近IPOを見直してみてはいかがでしょうか?

 

マザーズ市場の活況はリスク・オンのサイン

みなさまもご存知のように、マザーズ市場の主な投資主体は個人投資家です。

個人投資家の関心がマザーズ市場に向けられれば、ブル相場は継続すると思われます。

マザーズ指数、JASDAQ平均、東証2部指数の日足チャートを見れば、明らかにマザーズ市場の回復力の弱さがわかります。

確かにマザーズ市場に上場している企業と、JASDAQ、東証2部市場に上場している企業は、業態、業種、社歴といった面で違いがあります。

個人投資家がリスク・オンになれば、マザーズ市場は活況になるのです。

ただ、玉石混交の市場なので、ロスカットのできない投資家、事業内容が理解できない企業への投資は控えていただきたく思います。

 

 

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プロスペクト理論から読み解く人間心理

株とは不思議なものです。

強気の人が買った場合、少し下がると急に弱気になます。

弱気の人が空売りした場合も少し上がっただけで怖くなります。

「自分の買った(売った)銘柄だけ、上がらない(下がらない)」と思えてきます。

利乗り玉は早く決済するのですが、引かされ玉は粘ってしまう。

相場に参加していれば誰もが経験することですよね。

これは心理的な影響が大きく関与しているのです。

ここで、みなさまに質問です。

(質問1)次の場合、あなたならどちらを選択するでしょうか。

A.何もせずに50万円貰える。

B.コインを投げ、表が出たら100万円貰えるが、裏が出たら何も貰えない。

(質問2)みなさんが100万円の借金があると仮定しましょう。

A.無条件で50万円を棒引きして50万円の借金となる。

B.コインを投げ、表が出たら借金はチャラになるが、裏が出たら100万円のままである。

どうですか?

この質問に正解はありません。

(質問1)も(質問2)も期待値は50万円です。

しかし、(質問1)では圧倒的にAを選択する人が多いとされています。

ところが(質問1)でAを選択した人が(質問2)ではBを選択することが実証されているのです。

(質問1)で堅実的な方を選択したにも関わらず、(質問2)ではギャンブル性の高い(不確実)なBを選択するのです。

これは(質問1)の場合は「50%の確率で何も貰えない」というリスクを回避し、「100%の確率で50万円を貰おう」としているのです。

(質問2)の場合は「100%の確率で50万円支払う」という損失を回避し、「50%の確率で借金をチャラにしよう」と考えているのです。

この結果が意味するところは、人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるということです。

「人間の判断と意思決定が、合理的選択のもとになされている」とは言い難いことを実証するための質問なのです。

これはプロスペクト理論と呼ばれるものです。

ファイナンスなどの意思決定において、人々が既知の確率を伴う選択肢間で、どのように意思決定するかを記述するものです。

期待効用理論のアノマリーを克服する理論なのです。

利喰いは早いが、引かされ玉は残している状態のようですよね。

(ウィキペディア参照)

みなさまも自らの株式投資を振り返ってみると、非合理的な行動をとっているのではないでしょうか。

偉そうに書いている私もなかなか克服できないのが現状なのですが・・・

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回の「株式投資塾 獣道」は9月27日です。

これからもよろしくお願いいたします。

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