
祝 日経平均14連騰!
日経平均株価が14連騰になりました。
来週23日の月曜日も日経平均株価が上昇すれば、史上初の快挙です。
これも「アノマリー」ですね(^^♪
この連騰は、年末年始あるいは向こう1~2年の大相場の序章なのでしょうか。
中長期トレンドが上昇したといえ、今回のように一本調子で上昇するわけではありません。
日経平均株価で率にして5~10%、値幅にして1,000~2,000円ほどの調整局面はあるでしょう。
しかし、トレンドに沿った相場戦略を考えなければ勝ち続けることは困難です。
当ブログは株式投資の本質・醍醐味を伝えるために初級者~中級者を対象に書いています。
個別銘柄の推奨、相場予測を提供するブログではありません。
みなさんが当ブログのコンセプトを理解していただけるなら、よき投資指南書になると自負しています。
個別銘柄や相場予測を知りたい方は、目的に応じたサイトは数えきれないほどあるので、そちらをご利用ください。
当ブログを通して自分のライフスタイルに合った投資スタイルを確立していただくことを目的としています。
儲かっている投資家の真似をしても、絶対に同じパフォーマンスを上げることなどできません。
儲かっている投資家や先人の投資手法を学び、自分流にアレンジしてください。
では、本日も最後までお付き合いください(^^)/
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靴磨きの少年が教えてくれた株価の天井
ジョセフ・P・ケネディ・シニアをご存知ですか?
第35代のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディのお父さんです。
ジョセフ・P・ケネディはウォール街で巨万の富を築き上げたことで有名です。
ある時、靴磨きの少年から「おじさん、ここだけの話だけど、今〇〇の株を買ったら絶対上がるよ!」と言われ、そろそろ株式市場は危ないと察知したといいます。
靴磨きの少年から株式投資の話を聞き、保有株を全て売却し1929年の大暴落からの被害を免れたそうです。
この話は、つくり話だとも言われていますが、本質は突いていると思います。
「みんな」が買った後で買う「みんな」はいない
主婦や学生等、株式投資と無縁の大衆が相場に参加しだすと、相場は天井になるのです。
何故だかわかりますか?
抽象的な表現ですがご了承ください。
株式投資に無縁だった方が、相場に参加した後で、相場に参加する人間がいないからです。
その方が買った値段より、高値で買ってくれる方がいないからです。
みんなが買った後で買うみんなはいないのです。
最近は「貯蓄から投資へ」がスローガンになっていますが、しっかり勉強してから株式投資に臨んでください(^^♪
逆も真なりです。
相場が暴落し「株なんてしょせん紙切れだ!」とか「株の値段なんて、そもそもあってないようなものだ!」と言い出せば、株価は底を打つのです。
みんなが売った後で売るみんなはいないのです。
株式、買え買えキャンペーンが展開される
週明けぐらいから、証券会社に加え、各メディアが今回の株価上昇と与党圧勝を材料に「買え、買えキャンペーン」を展開することでしょう。
週刊誌の大見出しでは「与党圧勝!アベノミクスへの期待膨らむ。日経平均のバブル時の高値更新が現実に!目指せ40,000円!!」との煽り記事が賑わいを見せます。
株に無縁だった方が、いろいろなメディアで株価の上昇を知り、自分も簡単に儲かるとの錯覚に陥ります。
いま相場で儲かっている方にアドバイスします。
いま儲かっているからといって決して傲慢にならないでください。
嫌な言い方をすると、いま買いで儲かっているのは、あなたが株式投資の達人だからではありません。
勝手に上がっているのです。
真価が問われるのは下落相場です。
「売りで儲けるより、買いで儲ける。」
「下落局面では買い場探しに徹する。」これが私のモットーだったのですが、ここ数年のマーケットのボラティリティをみていると、いつまでもこのような古びた投資手法は通用しません。
現役時代は新興市場を主戦場とする現物ディーラーだったので、どうしても「買い」を主体にポジションを組みます。
まさに「売りで儲けるより、買いで儲ける。」スタイルでした。
ポジションが大きくなればデリバティブを使ってヘッジしますが、新興市場は東証1部市場と違い日経平均やTOPIXとの相関が小さいので、あまり意味がありません。
また、ディーラーに関しては、現物の売りポジションは価格規制や会社の方針から非常に組みにくいのです。
相場が下落局面や調整局面になったときは、売買を控えるのが賢明なのです。
典型的な「買い屋」です。
よって私は基本的に買い目線で相場に接していたため、ポジティブ思考(強気)なのです。
私が現役ディーラーだった頃、上げ相場、下げ相場にしろ、負けるまでトレンドに逆らわずにトレンド・フォロー型の投資手法で売買していまいた。
ディーラーという職業は日銭を稼ぐことが職務なので、株価が天井圏にあろうと底値圏にあろうと、トレンド・フォローが基本です。
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「儲けなき上昇相場」から「儲けれる調整局面」へ
今回の日経平均株価14連騰は、個人投資家にとって「儲けなき上昇相場」といったところでしょうか。
日経平均株価の14連騰は1960年12月~1961年1月に記録して以来です。
来週の月曜に上昇すると史上初となります。
<日経平均株価 日足チャート>
これだけの連騰記録にもかかわらず、新興市場を中心とした中小型株のパフォーマンスは冴えません。
選挙後の新興市場の動きに期待したいところです。
東証1部の大型株が調整すれば、幕間繋ぎで新興市場に資金流入が期待できます。
そうなれば個人投資家にとって一足早いクリスマスとお正月の到来になるのでしょう。
特に日足チャートを見ればわかりますが、日経平均株価が14連騰したにもかかわらず、マザーズ指数は横ばいです。
指数の算出方法にも問題があるのですが、反撃を期待したいですね。
1,100ポイントをブレイクすれば面白そうなチャート形状になっているので年末に向け侮れない市場だと思っています。
<マザーズ指数 日足チャート>
東証2部市場、JASDAQ市場は、小休止といったところでしょうか。
この二つの市場に上場している企業は、マザーズ上場企業とは異なり、歴史のある優良企業も多いので、ゆっくりと見直されるのではないでしょうか。
東証2部市場とJASDAQ市場は今回の日経平均の高値更新よりも先に上昇していたので、どちらかと言えば、これらの市場の方は先見性があったように感じます。
日経平均株価がボックス圏で推移していた8~9月半ばまで上昇基調でした。
<東証2部指数 日足チャート>
<JASDAQ平均 日足チャート>
ただ「天災は忘れた頃にやってくる」のです。
イケイケドンドンもいいですが、頭の片隅に急落シナリオも描きながら勝負してくださいね。
次回は「グレートモデレーション(大いなる安定)に潜む突然変異」について書きたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。