債券市場と株式市場の間でダイバージェンス(divergence)が進行中

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トランプ大統領の訪日を祝うかのように、日経平均株価は本日も上昇しました。

世界同時株高が進行しています。

2か月までは不安材料がいくつも列挙されていたのですが、今や不安材料も揉み消されているようです。

特に日本市場は強気一色です。

専門家の日経平均株価の高値予想も日々切り上がってきました。

連騰記録は史上最高となり、「押し目待ちに押し目なし」といった雰囲気です。

TOPIXの動きを見ていると、いったん調整してもよさそうな局面ですが、日経平均株価はSQに絡む思惑も入り乱れショートカバーが入っているのでしょう。

さすがに売り方は厳しいですよね。

本日の日経平均株価は+9.23円、TOPIXは-1.42です。

ファーストリテーリング1社で日経平均株価を30.80円押し上げているので、辛うじてというか無理やり+で終わらせたとの印象を受けます。

日経平均株価は値嵩株の影響を大きく受けるので、裁定業者には都合のいい指数なのですが、この動きに一喜一憂していると相場の本質を見誤ります。

みなさんはTOPIXを見る習慣を付けてくださいね。

 

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NT倍率の修正はほぼ終了か

9月16日の株式投資塾「獣道」のブログに『12.5倍前後で推移していたNT倍率が12.15倍まで下落しています。6月半ばから9月半ばはTOPIXに優位性がありました。今後は日経平均株価の反撃があるのか見ものです。』といった内容のコメントをいたしました。

この記事を掲載した後の9月15日~11月6日のTOPIXと日経平均株価の上昇率は

TOPIX 1638.94 → 1792.66 +9.38%
日経平均株価 19909.50 → 22548.35 +13.25%

明らかに日経平均株価が優位であったのかわかります。

本日の終値でNT倍率は12.58倍です。

NT倍率の修正はほぼ終了したのではないでしょうか。

言い換えれば日経平均株価優位の展開はほぼ終了したのではないでしょうか。

これ以上のNT倍率の拡大はテクニカルな一時的要因を除いて期待できないと思います。

今回の上昇相場も11月10日(金)のミニSQ前後でいったん終了し値幅・日柄とも数週間の調整局面入りする可能性があります。

今後は、当ブログでも再三指摘していますが、今回の上昇相場で取り残されている中小型株および新興市場の反撃に期待したいと思います。

 

今後の相場に影響を及ぼす欧米の出口戦略

さて、現在のグローバル・マーケットですが、「債券価格の動向」が少々気になります。

米国の出口戦略に加え、欧州においても出口戦略が議論されています。

日本の出口戦略に関する議論は、まだ先になりますが、欧米の出口戦略は、今後の株式市場に影響を及ぼすと思われます。

これだけ金利が低下したのだから少しぐらいの上昇があるのでは?とお考えの方も多いと思います。

また、異常な低金利から正常な金利水準に戻るだけとの意見も聞かれます。

しかし、1987年のブラック・マンデー前も同様の現象が見られました。

 

1986年8月に米国10年債は高値を付け持合いを経、1987年3月頃から下落し始めています(利回りは上昇)

一方、NYダウは米国10年債が下落に転じたにも拘らず、堅調に推移します。

10年債が高値を付けてから1年後の1987年8月に2,722.42まで上昇し高値を付けたのです。

その後、歴史に残る大暴落ブラック・マンデーが10月に起ったのです。

ブラック・マンデーの直接的な原因は未だ解明されていませんが、株価暴落前に債券価格の下落(利回りは上昇)が始まっていたのは確かです。

プログラム売買によりブラック・マンデーは起こったという説もありますが、いくつかの要素が複雑に絡み合った結果、あの暴落があったように思います。

債券市場と株式市場の間でダイバージェンス(divergence)が進行中

債券価格が下落し利回りが上昇すれば、必然的に債券は株式からマネーを吸収します。

現在のグローバル・マーケットは債券価格が上昇し始めているにも拘らず、株価が高値を更新しています。

債券市場と株式市場の間でダイバージェンス(divergence)が進行しているのではないでしょうか?

ダイバージェンスはトレンドの最終局面で出現しやすく、トレンド転換に繋がるケースが多いのです。

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グローバル・マーケットは非常にデリケート

強弱感が対立し、投機資金が溢れている現在のグローバル・マーケットは非常にデリケートになっています。

ここでプログラム売買等により、一方向に大きな力が加われば、相場は急変します。

ブラック・マンデーの起きた1987年に比べ、投機資金も数倍になっています。

また、プログラム売買も一層進化しています。一時的な株価の急落を念頭に置き、ポジションを組むのが賢明ではないでしょうか。

たとえ、一時的な急落があったにせよ、アベノミクス相場が終焉するとは考えていませんが、レバレッジを効かせていると瞬間的な下げにも対処できません。

世界同時株高に浮かれず、ポジション管理を徹底しつつ、ブルで臨む局面ではないでしょうか。

米国が利上げ局面に入っている以上、いずれ起こり得る現象です。

年内か年明けかわかりませんが、債券価格が急落し、株価が暴落する可能性はゼロではありません。

しばらく各国の債券価格の動向に注意が必要です。

私の考えが杞憂に終わればいいのですが・・・

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今後もよろしくお願いいたします。

 

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