簡単なキャッシュフローチェック ~その1~

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日本の株式市場は、史上初の日経平均16連騰、その後の急落を経て落ち着きを取り戻してきました。

日経平均は22,500円を中心に小動きとなっています。

指数が一服し、新興市場に資金が流入するという好循環となっています。

そろそろ新興市場も警戒が必要になってきたのではないでしょうか?

12月は例年通りIPOラッシュとなります。

本日から年内に27社が新規上場します。

短期資金がIPOに流れ初値が高騰すれば、資金の回転が効かなくなります。

12月のIPOはできるだけ初値買いを避け、冷静にIPO企業を分析し、セカンダリー勝負というのがセオリーです。

年明けの12月IPO銘柄のセカンダリー勝負に向け、虎視眈々と安いところを仕込んでくださいね(^^)/

また、市場に潜むリスク要因も常に意識していてくださいね。

今はリスク要因も芽が出たところですが、下落相場になるとクローズアップされ、売り材料にされますよ。

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「勘定合って銭足らず」が常態化すると「黒字倒産」の危機

本日から3連載でキャッシュフローについて書きたいと思います。

みなさんは「勘定合って銭足らず」「黒字倒産」て聞いたことありますよね。

帳簿上は黒字なのに、キャッシュ(運転資金)残高がないといった状態です。

これがひどくなると資金繰りが上手くいかず倒産してしまうのです。

これが「黒字倒産」です。

大企業はメーンバンクがあり、長年築き上げた信用をもとに運転資金が枯渇するといったことはほとんどありません。

しかし、新興市場に上場しているような社歴の浅い企業では、銀行との信頼関係もさほどないため、投資するにあたって、キャッシュフロー分析が必要です。(東証1部上場企業でも、債務超過や赤字が続いている企業に投資する場合は、キャッシュフロー分析が必要です。)

 

必要最小限のキャッシュフロー分析

デイトレーダー、スウィングトレーダー等、比較的短期間で勝負されている方にとっては、大した問題ではないと思いますが、中長期投資をされている方は、キャッシュフローについての知識も少々必要になってきます。

上場企業では2000年3月期からキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられています。

キャッシュフロー計算書を読みこなすには専門的な知識も必要なので、詳細な分析はアナリストレポート等を参照していただくとして、当ブログでは必要最小限のことをごく簡単に書きます。

 

キャッシュフローとは現金の出入り

「キャッシュ=現金」「フロー=流れ、出入り」です。

よってキャッシュフローとは企業における現金の出入りを表します。

まず、会計上の利益とキャッシュフローの算出式を見てください。

(会計上の利益) = (収益) - (費用)

(キャッシュフロー) = (収入) - (支出)

です。

ここで大事なのは、上記算式を見ていただければおわかりいただけると思いますが、企業が粉飾決算(利益の水増し)をする場合、会計上の利益の収益を過大計上するか、費用を過小計上するかです。

巧妙に両方を操作している場合が多いので、個人レベルではなかなか見抜けませんが「何かおかしいぞ?」と疑義を抱くことはしばしばあります。

話を簡単にするため収益を過大計上する場合を考えてみましょう。

収益を過大計上するため売上を水増しすれば、決算書上、売上げは多くなりますが、現金収支が伴いません。

よって、貸借対照表上の売掛金が増加していないか等、チェックしなければなりません。

特に新興市場に上場している企業に中長期投資する場合はキャッシュフロー計算書を一読してください。

売上や利益が急成長していても、キャッシュフローが追随していない場合は詳しく調べるか思い切って投資を控えてください。

キャッシュフロー計算書の様式

みなさんはキャッシュフロー計算書を見たことがあるでしょうか。

キャッシュフロー計算書は「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」の三つから成ります。

「営業活動によるキャッシュフロー」

ごく簡単に説明すると「営業活動によるキャッシュフロー」は商品の販売やサービスの提供等、企業本来の営業活動から得たキャッシュです。

この数値が大きいほど本業が好調である証です。

この項目がマイナスになっていると本業自体が上手くいっていないということです。

先ほど書いたように、同業他社比較で売掛金が多いとか、買掛金が少ないといった場合は注意が必要です。

無理な営業活動をしている可能性があります。

「投資活動によるキャッシュフロー」

次に「投資活動によるキャッシュフロー」ですが、こちらは本業に関わる設備投資や有価証券の売買等のキャッシュの出入りを表します。

例えば、工場等固定資産を売却すればキャッシュフローはプラス(現金が入ってくる)になります。

「財務活動によるキャッシュフロー」

最後に「財務活動によるキャッシュフロー」ですが、こちらは銀行等からの借り入れや返済、社債の発行や償還のように財務活動によるキャッシュの増減が記載されます。

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基本は営業CFがプラスになっているのか?

これら3項目のなかで一番重要なのは「営業活動によるキャッシュフロー」であるのは、おわかりいただけますよね。

企業本来の営業活動からのキャッシュフローがなければ企業は成り立ちません。

会社四季報では【キャッシュフロー】が営業CF、投資CF、財務CF、現金同等物に区分されて記載されています。

中長期投資する場合は、せめて四季報のここだけは自分でチェックしましょう。

基本は営業CFがブラスになっているか?です。

本日はごく簡単に書きましたが機会があれば、もう少し掘り下げて書きたいと考えています。

会社四季報を活用した簡単なCFチェックのしかた

最後に大雑把ですが四季報で充分なので、中長期投資しようと考えている企業のキャッシュフローを次の要領で分析してください。

<資金繰りが悪化している企業>
営業キャッシュフロー -
投資キャッシュフロー +
財務キャッシュフロー +

<成長過程にある企業>
営業キャッシュフロー +
投資キャッシュフロー -
財務キャッシュフロー +

<キャッシュリッチな企業>
営業キャッシュフロー +
投資キャッシュフロー -
財務キャッシュフロー -

中長期投資で、そこそこの金額を投資する場合はもっと詳しく分析しなければならないのですが、

これだけでも少しは役に立つと思います。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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