獣道を散策するための基本事項~その2~

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前回の「獣道を散策するための基本事項~その1~」では

  1. 資金の性格の把握
  2. 投資スタンスの決定
  3. 自己ルールの策定と厳守

という、重要な三項目を解説しました。

パフォーマンスが上がらなくなったときは、今一度基本に戻りじっくり自身の行動を振り返ることが最も重要です。

相場で勝っているときは、自信に満ち溢れ「我こそ、相場の天才である。」と思い込み、後に大火傷するのは相場の常です。

「勝って兜の緒を締めよ。」「驕るもの久からず。」です。

日々の努力を怠らず、謙虚な気持ちで平静を保つことが、相場で勝ち続けるための条件なのです。

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「獣道を散策するための基本事項~その2~」

基本事項④

日々の努力を怠らず、情報収集し、自身の考えで相場に参加すること。

基本事項⑤

他人の成功談より、失敗談に耳を傾けよ。

基本事項⑥

資金を分散せよ。

確かに相場の世界には「天才」といわれる人物は存在します。

しかし、そのような人物は何万、いや何十万人に一人です。

私も10数年間ディーラー職に就き、何百人というディーラーとの交流をもってきました。

また、数十人の部下の指導にもあたってきました。その中で天才とよべる人物には一人としてでくわしていません。

それどころか、現役ディーラーとして生計を立てることができているのは数人というのが現状なのです。

ITバブル最盛期には「我こそ相場の天才」と自称していたディーラーが多数いましたが、現在はほぼ皆無です。

現役ディーラーにいたっても月給20万円ほどで歩合はゼロ、契約期間を一ヶ月でも延長してもらおうと必死なのです。

おそらくよほどの神風が吹かない限り、ディーラーは壊滅的な打撃を受けると思われます。

なぜこのような事態になったのか?

答えは明確です。

ディーラー諸氏が日々の努力を怠り、驕ったからです。

インターネットの普及により、個人レベルで板情報を取得し、トレーディングができるようになったことが、第一に考えられます。

(規制緩和による一種の既得権益の崩壊)

それまで板情報は証券会社のみが有する差別化された情報だったのです。

それが一般公開されるようになり、差別化された情報を有しなくなったディーラーは右往左往しだしました。

また情報端末から配信されるニュースもほぼ時間差なくネットで閲覧できるようになりました。

きわめつけはアローヘッド導入によるコンピューター売買の高速化(ハイフリークエンシー取引)です。

板情報を主な売買の意思決定手段としていたディーラーにとっては大きなダメージです。(個人でイチカイ、ニヤリを得意としていたトレーダーも同様)

板情報の変化を察知 → 価格変動を認識 → 売買の施行

という本来のディーラーの投資行動プロセスがコンピューターにより同時的に施行されるのです。

いくら機敏なディーラーといえど、コンピューターには完敗です。

「現役ディーラー」といえど上記したのが現状なのです。

今後、相場が低迷するとディーラーという職種は風前の灯と化す可能性があります。

このような環境下、私見では現役ディーラーより個人トレーダーの方が時代に対応すべく努力しているように思われます。

私はディーラーを蔑(さげす)ましているのではありません。

現状では個人の一部の方が努力しているということを言いたいのです。

しかし、一部の有能な個人投資家を除いては、「獣道を散策するための基本事項」に記すような基本を忘れている方も多いように思われます。

「相場とは冷酷」なのです。

今一度、心に刻んでいただきたい。

もっと悪く表現すれば相場とは「お金の喧嘩である。」市場とは「お金が戦うリングなのである。」日々の努力を怠らないでほしいと思います。

では、どのような努力をすればよいのでしょうか?

どのように情報収集すればよいのでしょうか?

これらについては追って掲載していきますが、まず何事も自分自身で考えて実行してみることが重要です。

一例をあげるならは、新聞は「見る」のではなく「読む」ことです。

新聞には見出しがあり本文があります。

私の場合、まず見出しを読みます。

本文は記者の主観が多分に入るので、熟読しません。

経済指標の場合は、客観的データである「数値」を経済記事やその他の記事においては「事実関係」に重点を置きます。

後は自分で考えて、相場に対する影響度の仮説を立て、相場の反応を確認、事後チェックをするといった具合です。

はじめは難しく感じますが、わからないながらも続けることで、得るものは必ずあります。

また、他人の成功談や自慢話より、失敗談に耳を傾けてください。

人間は失敗から学ぶのです。

そして本日の最後になるが、投資資金は必ず分散投資することをお勧めします。

いくら自信があっても銘柄を偏らせてはいけません。

インサイダー情報だと人から囁かれても、絶対に集中投資はしないことです。

個人レベルでは真のインサイダー情報など入ってくることはありません。

これだけは肝に銘じてもらいたいことです。

「卵は一つの籠に盛るな。」です。

これがポートフォリオ理論の中核です。

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