簡単なキャッシュフローチェック ~その2~

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日経平均株価は、週末に米国雇用統計とメジャーSQを控え、23,000円を意識した展開になっています。

ここ数日、先物市場には大口の売買が目立ちます。

先週末に先物は23,000円にタッチしたのですが、その後は売りに押され、イブニングセッションでは22,600円台まで下落しました。

23,000円より上でのSQを望んでいない輩が賢明に防衛しているようにも見えます。

本日の米国市場が大幅上昇となると、壮絶なショートカバーが入っても不思議ではありません。

メジャーSQ前は短期の需給で指数が大きく振れるので、注意してくださいね。

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「アクルーアルズ(会計発生高)」って聞きなれない言葉ですか?

前回のブログで「簡単なキャッシュフローチェック」として、ごく簡単に説明しましたが、本日も引続きキャッシュフローについて書きたいと思います。

前回、売上が増加しているのに営業キャッシュフローが増加していない企業は注意してください!と書きました。

また売上が増加していても、売掛金等が増加していれば、これも注意を要します。

本日は「アクルーアルズ(会計発生高)」について書きます。

「アクルーアルズ」って聞きなれない言葉ですか?

数年前、株式市場でもアクルーアルズを使った分析や実証研究が流行った時期があったのです。

最近はあまり聞かなくなりましたが、けっこう活用できるので紹介します。

 

アクルーアルズをざっくり計算しよう!

アクルーアルズを日本語では会計発生高と言います。

アクルーアルズ(会計発生高)=(会計利益)-(営業キャッシュフロー)

という算式で表されます。

ではこの算式中の会計利益とは、どの利益を使えばいいのでしょうか。

アナリストではないので、ざっくり簡単にいきましょう!

一般的には

(会計利益)=(当期純利益)+(特別損失)-(特別利益)

です。

え~面倒くさい!とお考えの読者のために、もっと単純に!

(会計利益)=経常利益×60%

でも差支えありません。

後者なら四季報があれば充分ですよね。

昨日の営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローも四季報があれば充分でした。

株式投資をされている方なら、四季報は持っているとの前提で書いています。

また、当ブログは個人投資家を対象にしているので、ここまで単純化しています。

専門的に研究したい方は、専門書がたくさんあるのでそちらを参照願います。

さて、話を戻しましょう。

もう一度、先ほどの算式を思い出してください。

アクルーアルズ(会計発生高)=会計利益-営業キャッシュフロー

あるいは

会計利益=経常利益×60%

よって

アクルーアルズ(会計発生高)=経常利益×60%-営業キャッシュフロー

になります。

 

「いつもニコニコ現金払い」より、「受取は現金、支払いは先延ばし」

ここまでは大丈夫ですよね?

売上がキャッシュとして回収されていれば、営業キャッシュフローの数値が大きくなるため、アクルーアルズは小さくなります。

また、支払いを掛けにしてもアクルーアルズは小さくなります。(支払いが掛けなので、キャッシュが流出するのが先になるため、手元にはキャッシュが残る)

企業にとって売上は現金、仕入れ等に関する費用項目は掛け払い(支払いの費用計上、買掛金等)にするのが一番望ましいのです。

受取りは現金で支払いは先延ばしという循環です。

いつもニコニコ現金払いではなく、受取りは現金、支払いは先延ばしこれが一番理想的なのです。

ちょっと、ずっこいですよね(*^。^*)

一見、無茶苦茶な商売方法に見えますが、大手企業等は下請け相手にこのようなシステムで商売していますよ。

企業は売上債権は早く回収し、買掛債務は引きのばすことによりキャッシュポジションが高くなるのです。

では、売上債権が回収できていない場合、アクルーアルズはどうなるのでしょう?

みなさん、もうおわかりですよね。

上記算式中の営業キャッシュフローが小さくなるため、アクルーアルズが大きくなります。

 

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アクルーアルズが異常値を示せば、架空売り上げを疑え!

よって、時系列や同業他社とアクルーアルズを比較すると、アクルーアルズが効力を発揮するのです。

投資対象企業のアクルーアルズが異常に大きな数値となった場合は、売上水増し等の粉飾を疑ってみましょう。

売上の水増し(架空売上)は計上できても、現金化できないので、アクルーアルズが異常値を示します。

みなさんも保有銘柄のアクルーアルズを調べてみてはどうでしょうか?

この値がマイナスになっているのが理想です。

ただ、業種により商慣習が違うので、アクルーアルズだけを判断材料にすることは避けてください。

すごく簡単に終わらせましたが、おわかりいただけたでしょうか?

中長期で投資する方は、投資する前に、あるいは保有銘柄の事後チェックに是非お試しください。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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