収益率の計算 ~「等金額投資の収益率」と「等株投資の収益率」~

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相変わらずボラティリティの小さい相場が続いていますね。

個人的な相場観といたしましては「嵐の前の静けさ」と考えていますが、どうなるのでしょうね。

相場解説の中で「市場エネルギー」という言葉を耳にします。

「市場エネルギー」とは簡単に言えば売買代金や出来高を総称する用語で、株式市場に参加者が多く、活発に売買されている状態を「市場エネルギーが大きい」と表現し、参加者が少なく、閑散としている状態を「市場エネルギー」小さいと表現します。

では「市場エネルギー」の大きい小さいを判断する売買代金や出来高の基準はどれほどなのでしょう?

私が証券会社に入社した1988年と現在では、注文の処理能力に雲泥の差があるため、大きく違いますが、売買代金2兆円/日出来高20億株/日が活況かどうかの基準になっているような気がします。

ここ数か月間の株式市場は膠着感が強く、ボラティリティが小さいのが特徴ですが、秋以降は注意が必要だと考えています。

日経平均株価1,9000~20,000円で蓄積されたマグマが一気に噴火する可能性が大きいと思います。

現在の相場の状況を把握し、本日も株式投資の勉強に入りましょう(^^♪

実際の市場を観察しながら理論的なことを学ぶと、相場観も養われます。

そのような理由から、慌てて株式投資の勉強をするより、ゆっくりと勉強する方が大切だというのが持論です。

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景気動向指数 ~先行系列、一致系列、遅行系列~

では、前回の(問題)の解答から

<先行系列>
新規求人数(除学卒)
実質機械受注(製造業)
新設住宅着工床面積
東証株価指数

<一致系列>
鉱工業生産指数
有効求人倍率(除く学卒)

<遅行系列>
実質法人企業設備投資(全産業)
消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)(前年同月比)
家計消費支出(勤労者世帯、名目、前年同月比)
完全失業率

みなさんは、いくつぐらいわかりましたか。

半分わかればたいしたものです。

実質機械受注
東証株価指数
鉱工業生産指数

の三つを間違えなかったら、まずまずです。

この三つは株式市場でもよく取り上げられるので、覚えてくださいね。

内閣府のHP

http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/menu_di.html

に詳しく掲載されていますが、

先行系列は11、一致系列は9、遅行系列は9つあります。

学校の試験ではないので、全て覚える必要はありませんが、上述した10ほどは覚えていても損はないはずです。

せめて

実質機械受注(製造業)
東証株価指数
鉱工業生産指数

の三つは覚えてください(^^)/

 

鉱工業生産指数は企業の生産活動の状況を示す指標で、速報性が高いことから、鉱工業の生産活動を把握するのに重要なのです。

鉱工業とは鉱業と工業の総称をいいます。

発表は毎月下旬。
発表時間は8時50分。
9月は29日(金)の8時50分に8月分が発表されます。

鉱工業生産指数は基準年(平成22年)を100.0として指数化しています。

 

主要機械メーカーの受注実態を示す実質機械受注(製造業)

実質機械受注(製造業)は、主要機械メーカーの機械受注実体と見通しを集計したものです。

金額ベースで集計されるため、物価変動要因で受注価格が変動すると統計の連続性が保てなくなるという欠点があります。

よって資本財の価格指数で割って、価格変動分を除去しているので「実質機械受注」となっているのです。(まあ、難しいことは、現時点では流してください)

この指標はブレが大きいので注意を要しますが、民間設備投資に半年ほど先行するといわれています。

発表は毎月中旬。
発表時間は8時50分。
9月は11日(月)の8時50分に7月実績が発表されます。

船舶・電力からの受注は必ずしも国内景気と対応しないこと、規模が大きくて不規則な動きとなることから(船舶・電力を除く民需)の数値を利用するのがいいと思います。

景気先行指数としての東証株価指数(TOPIX)

東証株価指数(TOPIX)は、わかりますよね。
では、TOPIX(トピックス)は何の略かご存知ですか?

Tokyo Stock Price Index の略なのです。

すんなりと出てきた方は、たいしたものです!

この東証株価指数(TOPIX)も立派な景気先行指数なのです。

株価は実際の景気の6~12か月先を表しているといいますから。

等金額投資の収益率の計算

相場もヒマだし、土曜日なので本日もちょこっとだけ勉強しましょう。

A社とB社の2銘柄しか上場していない市場を想定してください。

株価は以下の通りとします。

9月1日  A社 100円、B社 200円
9月8日  A社 120円、B社 220円

この市場の市場収益率は?

いきなり「収益率」なる難しい言葉が出てきたと思っている方もめげずに読んでくださいね。

けっこう大切なこと書いています。

「100円で買った物を120円で売れば20円の儲けですよね。この20円が投資したお金に対して何%か」

というのが収益率なのです。

格好良く書き換えてみましょう。

「収益率とは投資した資本に対して得られる利益の割合」

となります。

では、市場収益率を計算する場合、どのような方法があるでしょうか?

(1) 投資した資本1円あたりの収益率を計算する。

(2) A社とB社に1株ずつ投資した収益率を計算する。

(1)求め方は
A社 120-100/100=0.2
B社 220-200/200=0.1
よって0.2+0.1/2=0.15

答えは15%となりますよね。

A社は0.2(20%)、B社は0.1(10%)の収益率です。

また、市場にはAとBの2社が上場しているので0.2+0.1=0.3(30%)を2で割って0.15となります。

これを格好良く書くと「等金額投資の収益率」となります。

よって「等金額投資の収益率」というのは、この市場に1円投資した場合の収益率のことなのです。

簡単、簡単(*^_^*)

 

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等株投資の収益率の計算

では、次に各銘柄に等株数投資した場合を考えてみましょう。

(2)求め方は
A社、B社を9月1日に1株ずつ買うと100+200=300です。

これが9月8日 には120+220=340になったのだから340-300/300=約0.13

答えは13%です。

こちらは、この市場に1円投資した場合ではなく、A社、B社を1株ずつ保有した場合の収益率ですよね。

これを格好良く書くと「等株投資の収益率」といいます。

簡単、簡単(*^_^*)

市場収益率を計算する場合、基本的にこの2つを理解していればOKなのです。

なぜ、こんな事を書いたかといえば、日経225、TOPIX等の株価指数を理解する上での基本になるからです。

一度に書いてもややこしいので、本日はここまでにさせていただきます。

参考文献 「アナリストのための数学入門」
小峰みどり著 ビジネス教育出版社

株式投資塾「獣道」のブログは「Smart Money ~株式編~」より難しいと思います。
こちらは初心者向けになっていますが、実際は中級者レベルぐらいの内容になっています。

個別銘柄に関する質問等には、一切お答えできませんが、ブログ内容等のご質問は大歓迎です。お気軽に問い合わせてください。

次回の「株式投資塾 獣道」は9月6日です。

これからもよろしくお願いいたします。

 

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