投資信託の交付目論見書を読みこなそう! ~その2~

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前回は「投資信託の交付目論見書を読みこなそう! ~その1~ 」というタイトルで「T&Dインド中小型株ファンド」、愛称「ガンジス」の交付目論見書を参考に解説いたしました。

本日は、その続きとして後半部分を解説いたします。

法改正により、簡素化された交付目論見書は読みやすくなりましたが、読む側のみなさんに知識がなければ「宝の持ち腐れ」になります。

頑張って基礎知識を習得してくださいね。

交付目論見書を読みこなして「賢い投資家」への第一歩としてください(^^♪

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交付目論見書の読み方 ~投資リスク~

 

 

4~5ページには、投資リスクの記載があります。

このファンドが負うリスクを簡潔にまとめています。

簡単に書き換えれば

株価変動リスク・・・投資対象資産の価格変動によるリスク
為替変動リスク・・・為替変動による基準価額の変動リスク
カントリーリスク・・・投資対象国・地域の政治・経済情勢によるリスク
流動性リスク・・・市場規模により、投資対象資産の売買の成立が困難になるリスク
信用リスク(デフォルト・リスク)・・・投資対象としている発行体が債務不履行や倒産に陥るリスク
投資対象ファンドに係る税務リスク・・・投資対象国の税制や租税条約の改廃による課税条件の変更によるリスク

という感じです。

投資リスクに関しては、詳しい説明は不要かと思います。

当該ファンドが負うリスクに関しては上記ですが「株価変動リスク」を広義に捉え「価格変動リスク」と読み替えれば、今後みなさんが資産運用する上でのリスクを端的に解説していると思います。

 

交付目論見書の読み方 ~運用実績~

6ページは運用実績ですが、ここには当該ファンドの過去の運用実績が記載されています。

設定以来当ファンドは良好なパフォーマンスですが、あくまで過去の実績であって今後の運用成果を保証するものではありません。

ご注意くださいね(^^♪

よって参考程度に見るのがいいと思います。

営業マン等に尋ねると、「この投資信託はこれだけ高い利回りになっているので、今後も期待できます!」と運用実績にスポットを当てると思いますが、過去は過去です。

ずっと良好なパフォーマンスをあげ続けるとは限りません。

 

交付目論見書の読み方 ~手続・手数料等~

 

投資信託に係るコストを見ていきましょう。

ここで復習です。

投資信託を買う場合、みなさんが負担しなければならない三大コストは何でした?

すっと出てこない方は、もう一度復習しておいてくださいね。

購入手数用
信託報酬
信託財産留保額

が三大コストでしたよね。

「T&Dインド中小型株ファンド」について三大コストを見てみましょう。

「購入手数料が3.24%(税抜3.0%)を上限として販売会社が個別に定める率を乗じて得た額とします。」との記載があります。

「販売会社が個別に定める率」とは、この投資信託を買う場合、どこの証券会社で買うかにより購入手数料が違うということです。

信託報酬はどうでしょうか?

実質的な負担として年2.0288%(税抜1.94%)程度と記載されています。

また、この2.0288%の内訳も記載されているので見てください。

販売会社である証券会社や銀行は、購入手数料に加え、みなさんが投資信託を換金せずに預けていると、年0.756%の信託報酬が黙っていても転がり込んでくるのです。
投資信託という商品が、販売会社にとっていかに美味しい商品なのか、おわかりいただけると思います。
販売時に手数料をとり、預けていても勝手に信託報酬が入ってくるのですから、販売に力をいれるのは当然ですよね。

株式投資の場合は、売買してもらわないと証券会社は手数料が入らないのですから、預けてくれているだけで信託報酬という名の安定収入がある投資信託は非常に美味しいのです。

(昔は株式を証券会社に預けておくと「保護預かり管理料」という名目で2000~3000円/年に徴収されたのですが、現在は無料になっています。)

三大コストの最後は信託財産留保額です。

これは「換金申込受付日の翌営業日の基準価額に0.3%の率を乗じて得た額を負担いただきます。」との記載があります。

整理してみましょう!

購入手数料 3.24%
信託報酬 2.0288%
信託財産留保額 0.3%

この投資信託を買って5年間保有した場合。

5年間で3.24+2.0288×5+0.3=13.684%、単純に年率に直すと2.7368%のコストをみなさんが負担していることになるのです。

これ以外にも当ファンドが行う証券等の売買に関する手数料等のコストが、信託財産から支払われるので、実質的なコスト負担は上記の2.7368%よりも高くなることがあっても、低くなることはありません。

これらのコスト負担を高いとみるのか安いとみるのかは、みなさまの判断にお任せいたします。ただ、これだけのコスト負担を強いられているということは、ご理解願います、

 

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交付目論見書の読み方 ~ファンドの費用・税金~

交付目論見書の最後には税金に関する記載があります。

税金に関しては後日詳しく解説いたしますので、本日は簡単にさせていただきます。

分配時に所得税、復興特別所得税及び地方税として、普通分配金に対して20.315%が課税されます(配当所得)。

(後日に解説いたしますので、投資信託の分配金には普通分配金と特別分配金があるということだけ覚えてください。)

また、換金(解約)及び償還時には所得税、復興特別所得税及び地方税として、換金(解約)時及び償還時の差益(譲渡益)に対して20.315%が課税されます(譲渡所得)

以上が「T&Dインド中小型株ファンド」の交付目論見書を参考にした解説です。

もうみなさんは自分自身で交付目論見書を見て投資信託を70~80%理解をできるようになりましたよね。

これから投資信託を買おうと考えている方は、まず交付目論見書に目を通してくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回の「Smart Money ~投資信託編~」は9月22日です。

これからもよろしくお願いします。

 

 

 

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