定期預金と投資信託のセット販売(抱合せ販売)は、お得なの? ~その1~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

銀行の店頭で投資信託のパンフレットを見ていると資産応援プラン、退職金応援プラン等、定期預金と投資信託を組み合わせた商品が目につきます。

これって、お得なのでしょうか?

当ブログを継続して読んでいただいている読者なら、すぐにわかりますよね。

このようなパンフレットに、見向きもしないでしょうね。

金融商品に限らず、誤解を招くような広告は、よく見受けられます。

少しでも資産運用の勉強をされた方ならわかるのですが、これから資産運用をしようと考えている方にとっては、とても魅力的に見えるのです。

何十年も働いて退職金を受け取った方に対して、金融機関はここぞと営業攻勢をかけてきます。

日本の金融機関の恐さがわかります。

だから未だにフィデュ―シャリー・デューティーなる難しい横文字の言葉を金融庁が求めだしたのです。

これは前回のブログで書きましたよね。

今回ののテーマは「定期預金と投資信託のセット販売(抱合せ販売)」についてです。

2回にわけて書きますので、最後まで読んでください。

スポンサーリンク

「我慢」の対価が「金利」

「定期預金と投資信託のセット販売(抱合せ販売)」の第1回目は「金利」というものについての復習です。

みなさんは金利が高いとか、金利が低いとか何気なく使用していますよね。

馴染みがあるのは預金金利、普通預金金利、自動車ローン金利、住宅ローン金利等ではないでしょうか。

では、「金利」とは何でしょうか?

「金利」を簡単に説明してください!って言われたら、どのように説明しますか?

簡単に言うと「金利」とは、お金を貸したり借りたりする際のお金の値段のことなのです。

当ブログの第一回目「お金の勉強 ~その1~」で「お金」には3つの機能があるということを解説いたしました。

覚えていますか~?

価値尺度としての機能
交換機能(決済機能)
価値保存機能

の3つでしたよね。

この3つの機能の中で価値保存機能を考えてみましょう。

価値を保存するということは、お金を使わずに貯めておくことに他なりません。

お金を使わずに貯めておくということは

「いま欲しいモノを我慢する」

「いまの楽しみを我慢して将来のために備える」

ということになりますよね。

この「我慢の対価」が「金利」だと考えていただければわかりやすいと思います。

使うのを我慢したお金を銀行に預けるということは、みなさんのお金を銀行に「貸す」ということです。

その対価が金利なのです。

また、お金がないけれど、住宅を買いたい、自動車が欲しい、と思えばお金を借りなければなりません。

お金を借りると金利を支払わなければなりません。

この場合の金利は、「我慢の対価」ではなく「欲望の対価」となります。

このようにお金の貸し借りには「金利」という値段があるのです。

この「お金」の値段である「金利」の表示は、定期預金金利〇〇%等のようにほとんどが年率換算で表示されています。

例えば「6カ月物定期預金 1.5%」という表示の場合、10,000円をこの定期預金にすると10,000円×1.5%=150円の利息を貰えるのではなく、6カ月物なので150円×6/12カ月=75円ということです。

この75円に対して20%の税金がかかるので、実際の手取りは75円×80%=60円ということになります。(以下の解説では金利は考慮しません)

 

 

複利パワーに時間が加味されると効果は絶大

金利の計算方法には「単利」「複利」があります。

預けたお金(以下、元本と書きます)にのみ利息が付くことを単利といいます。

これに対し、元金と一定期間ごとに支払われる利息にも利息が付くことを複利といいます。

簡単な例で見てみましょう。

1.5%の3年物定期預金に10,000円を預けた場合、単利だと1年後に10,000円×1.5%=150円が貰えます。

2年後も10,000円×1.5%=150円、

3年後の満期時には10,000円×1.5%=150円と元金の10,000円の合計10,150円を受取ります。

よって3年間の合計は10,450円です。

複利の場合だと1年後に10,000×1.5%=150円となりますが、利息分の150円は元金の10,000円とともに預けたままになっています。

よって1年後の元金は10,000円+150円=10,150円になっています。

2年後は10,150円×1.5%=152円となりますが、この152円も元金とともに預けたままです。

2年後の元金は10,150円+152円=10,302円です。

3年後は10,302円×1.5%=155円と元金10,000円を受取ります。

よって3年間の合計は10,457円となります。

単利と複利を比べると複利の方が3年間で7円多く利息を貰えることになります。

たいした違いはないと思いますか、大きな違いだと思いますか?

この違いを、大きいと思う方は、資産運用で成功します。

上述の例では3年間を対象に単利と複利を比べましたが、この期間を10年、20年、30年と長くしていけば、複利の恐るべきパワーが発揮されるのです。

金利と期間を4%、10年としてみましょう。

10,000円×4%×10年+10,000円=14,000円

10,000円×1.04^10=14,802円

20年なら

10,000円×4%×20年+10,000=18,000円

10,000円×1.04^20=21,911円

30年なら

10,000円×4%×30年+10,000円=22,000円

10,000円×1.04^30=32,434円となります。

当初の元金が100万円ならば4%、30年で運用すれば2,200万円3,243万円です。

1,043万円の差がつくのです。

複利パワーに時間が加味されると、いかにすごいかおわかりいただけると思います。

以上、資産運用においては単利より複利で運用する方が数十年後には大きな違いが出るということを理解してください。

 

スポンサーリンク

複利パワーを参考に毎月分配型投資信託を考える

複利パワーを理解すると「毎月分配型投資信託」のデメリットが浮き彫りになります。

まして運用成績がよくないのに、たこ足配当で無理やり分配金を出している投資信託等は論外です。

みなんさんのライフステージにもよりますが、「資産を増やす」という観点からは、毎月分配型投資信託は不向きな商品であるとの結論になります。

おそらく販売している銀行や証券会社も、毎月分配型投資信託は資産運用に適していないのはわかっているはずです。

人気がありで売りやすい商品である、というのが本当のところではないでしょうか。

人気があるため次々に似通った投資信託が設定され販売ノルマが課せられる。

よって、そのデメリットがクローズアップされるまで販売し続ける。

これって悲しいですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*