定期預金と投資信託のセット販売(抱合せ販売)は、お得なの? ~その2~

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衆議院選挙が終わり与党の圧勝となりました。

株式市場は、選挙前からアベノミクスの加速を期待し連騰中です。

選挙前の株高も与党圧勝の一因なのでしょう。

株価が上昇しても、株や投資信託を保有していない方には、全く恩恵がないとの発言がありますが、資本主義国家である以上、株式市場を蔑ろにして経済発展はあり得ないのです。

そのことは民主党が教えてくれましたよね。

確かに株価が上昇しても株や投資信託を保有していない方にとっては、恩恵がありません。

しかし、株価が上昇すれば個人消費が伸び経済が活性化するのも事実です。

株や投資信託を保有していなくても株価上昇は、間接的に国民にとってよろこばしいことなのです。(バブルは困りますが)

長らく日本経済はデフレという病に侵され歴史的な超低金利時代が続いています。

日本国民も株式投資や資産運用で稼いだお金は「不労所得」との偏見を捨て資産運用について学ぶときではないでしょうか。

投資教育に関するインフラが整備されていないのが残念ですが、資産運用は基礎から学べば難しくも危険でもありません。

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「抱合せ販売」は、お得なの?

前回のブログ「定期預金と投資信託のセット販売(抱合せ販売)は、お得なの? ~その1~」を参考に下図を見てください。

銀行にいくと定期預金と投資信託をセットにして預ければ、お得です!みたいなパンフレットがありますよね。

現在の定期預金の金利が0.01~0.15%だというのに3%、5%、7%とすごく高く表示されています。

定期預金と投資信託を同時に預けると、あたかも得したような気になってしまいます。

そうでしょうか?

このような販売方法を「抱合せ販売」といいます。

銀行の場合は、定期預金の金利を高くすることにより、投資信託を買ってもらおうという戦略です。

証券会社なら新規公開株等と投資信託を抱合せ販売することもあります。

当ブログの読者は賢いので、投資信託に係るコストをよくご存じですよね。

このようなセット商品には「ハッピーパック」「生活応援プラン」等、いかにもお得感が満載のような名称が付されています。

これはお客さんがハッピーなのではありません。

販売する銀行にとってハッピーなのです。

販売する銀行をみなんさんが応援しているのです。

例えば「セット70」に100万円預けると、投資信託に70万円、定期預金に30万円という配分になります。

定期預金の30万円に対しては、な、な、なんと!7%の金利が適用されます。

よろこんではダメですよ。

よくパンフレットを見てください。

3カ月物定期預金と表示されています。

前回お話したように、金利は年率表示です。

よって「セット70」に100万円預けた場合の、定期預金による利息は30万円×7%×3/12=5,250円なのです。

一方、抱合せで預けた投資信託の手数料を3%と仮定すると70万円×3.24%=22,680円になります。

差し引き22,680-5,250円=17,430円の手数料を支払って70万円分の投資信託を買付けたのと同様になるのです。

これっておかしくないですか?

気持ちよく投資信託の手数料を割り引きます!と表示した方が、紛らわしくないですよね。

「セット50」に100万円預けた場合は、どうでしょうか。

なんと驚くことに「セット50」になると、定期預金の金利は5%に下がってしまいます。

定期預金の利息 50万円×5%×3/12=6,250円
投資信託の手数料 50万円×3.24%=16,200円
差引き支払額 16,200-6,250円=9,950円

「セット30」の場合は、な、な、なんと!!定期預金の金利が3%です。
定期預金の利息 70万円×3%×3/12=5,250円
投資信託の手数料 30万円×3.24%=9,720円
差引き支払額 9,720円-5,250円=4,470円

どうですか?

何となく、おわかりいただけましたか。

 

投資信託の比率が高くなればなるほど銀行は儲かる仕組み

この抱合せ商品の恐ろしいところは、定期預金の高い金利を受取れるのは当初3カ月だけで、その後は通常の定期預金金利である0.01~0.15%というような、ほとんど金利の付かない定期預金になってしまうということです。

投資信託の比率が高くなればなるほど銀行は儲かる仕組みになっているのです。

金融機関というのは本当にあの手この手で知識のない一般大衆を罠にはめようとするのですから怖いですよね。

だから未だに金融庁からフィデュ―シャリー・デューティーなることを指導されるのです。

みなさんは誇大広告や営業マンの口車に乗って、安易な考えで投資信託等を買わないようにしてくださいね。

自分で勉強して納得の上で資産運用してください。

これが「自己責任の原則」なのです。

きっちり勉強すれば、騙されることはありません。

 

現在の定期預金金利では、元本を2倍にするのに約720年!

定期預金の話がでたので、少し考えていただきたいことがあります。

現行の定期預金金利を0.1%と仮定して、複利運用で元本を2倍にするには何年かかるかわかりますか?

約720年です。

1990年の定期預金1年物金利は6.08%でした。

この金利水準だと12年で元本が2倍なったのです。

資産運用の勉強をされている方から金利の絶対水準のことばかり書いて、CPI(Consumer Price Index;消費者物価指数)、実質金利、実質賃金等を考慮していない!ってお叱りを受けそうですが、これらの指標と金利の関係は、またの機会に解説いたします。

現在の金利水準では元本を2倍にするなんて夢物語ですよね。

それでも資産運用は難しいし、怖そうと思う方は、コツコツ貯めるしかありません。

 

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まずは「72の法則」を覚えよう!

本日の最後に、みなさんに覚えていただきたい法則があります。

みなさんは「72の法則」をご存じでしょうか?

これは投資した金額が2倍になるのに何年かかるかを計算する方法です。

簡単なので、ぜひ覚えてください。

年利(%)×年数=72

変形すると、

72÷年利=年数

72÷年数=年利

(注)金利は年1回の複利運用とする。

この式を覚えるだけです。

あくまで目安であるので、ある程度の誤差があります。

例えば初期投資額が100万円と仮定しましょう。

この100万円を年率20%で運用すれば、2倍になるのに何年かかるでしょうか。

答えは72÷20=3.6年、ざっくり約4年です

では年率10%で運用した場合は、どうでしょうか。

72÷10=7.2年、約7年です。

また、初期投資額100万円を2年で倍の200万円にするには、何%で運用しなければならないでしょうか?

72÷2=36、答えは36%です。

もう少し現実的に100万円を5年で倍にしたい。

何%で運用しなければならないでしょうか?

72÷5=14.4%

となります。

この「72の法則」を覚えていれば便利ですよね。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もよろしくお願いいたします。

 

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