教えて! 証券取引所と上場会社 ~その3~

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前回は
・証券取引所の役割
・取引所売買の大原則
・日本には、いくつの証券取引所があり、いくつの市場があるのか
といったことを学びました。

日本には4つの取引所と12の市場がありますが、これから株式投資をはじめようと考えている方は、主に東京証券取引所に売買注文をだすことになると思います。

以前は同じ銘柄でも重複上場といって東京と大阪に上場している企業が多くありました。
たとえば日立は東京でも大阪でも売買されていたのです。

重複上場するには、それなりのメリットもあったのですが、東京に取引が集中するようになり上場維持コスト節約から解消する会社が多くなっています。

では前回の取引所と市場の表を思い出してください。

東京、名古屋、福岡、札幌の取引所には、株主数・流通株式数・時価総額等の基準により、いくつかの市場があります。

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テンバガー(10倍株)や一攫千金が狙える新興市場

各取引所とも本則市場と、本則市場以外の市場があります。
本則市場以外とは、新興企業向けの市場です。

新興企業向け市場の中でもJASDAQ市場マザーズ市場は、個人投資家に人気の市場です。

これらの新興企業向け市場は、歴史が浅く、規模が小さい会社が多いため、ボラティリティが高いという特徴があります(値動きが激しい)

これからの日本経済を牽引する会社も多く、テンバガー(10倍株)や一攫千金を狙える市場として、リスクを取れる個人投資家に人気があります。

とはいえ、テンバガーや一攫千金を狙える市場であるが故、反対のことも日常茶飯事です。

株式投資の入門者にはリスクが大きく、ロスカット(損切り)のタイミングを誤れば、投資した金額が1/2、1/3、時にはゼロといったことにもなりかねません。

新興市場の会社に投資する場合は、株式投資に慣れてからの方がいいと思います。

株式投資入門者の方は、東証1部市場である程度の期間売買してから、これらの新興市場に参入することをお勧めいたします。

私自身、新興市場を主戦場として20数年間トレードをしているので、これらの市場のリスク・リターンはよく理解しているつもりです。

また、個人投資家で著名な方々の大半は、新興市場で大きく稼いだ方だというのも事実です。

ブログ等で、著名な個人投資家の方々の成功談を見て、誰もが株で億万長者になれるかのごとく錯覚されている方も多いと思います。

成功者ばかりがクローズアップされますが、株式投資で億万長者を夢見て消えていった方は、成功者の数千倍、数万倍いるという事実をお忘れなく!

 

1998年に撤廃された「市場集中の原則」

ここまでは、証券取引所を通した売買について解説してきました。

取引所を通して行う売買を「取引所取引」といいます。

では、株式の売買は必ず取引所を通さなければならないのでしょうか?

従来は上場証券の売買は原則として証券取引所を通さなければならないという「市場集中の原則」がありましたが、1998年12月に撤廃されました。

みなさまが今後利用することになるかもしれないPTS(Proprietary Trading System)市場は証券取引所を通さずに株式を売買できる私設市場なのです。

PTS市場を利用しての株式売買も必要ですが、まずは取引所取引での売買を優先していただき、慣れてくればPTS市場の利用を検討されるのがいいのではないでしょうか。

 

取引所取引と店頭(相対)取引(OTC;Over The Counter)

当ブログ、通信講座でもPTS市場についての詳細は解説いたしますが、もう少し先になります。

ここまで読んで気付いた方もいると思いますが、何回か「取引所取引」という言葉がでてきましたよね。

なぜ、取引所取引という言葉が使われるのかというと、みなさんが今後株式投資をするに当たり、取引所取引店頭取引があるからです。

取引所取引は、取引所に売買注文を集中させて取引が行われるのに対し、店頭取引は証券会社の店頭で証券会社が相手方となり自己のポジションで売買に応じる取引です。

店頭取引をかっこよくいうとOTC(Over The Counter;オーバー・ザ・カウンター)です。

最近は横文字を使うと賢そうに思われるので、ぜひOTCという言葉を覚えてくださいね(笑)

このOTCの特徴は、当事者間の1対1の売買(相対売買;あいたいばいばい)なので、個別に取引条件が決められることです。

簡単に言えば、取引価格や取引方法を当事者間の交渉により決めることができるのです。

店頭市場として有名なのは米国のNASDAQです。

日本ではJASDAQが店頭取引でしたが2004年にJASDAQ証券取引所となり、OTCから取引所取引に移行しました。

わかりやすい例でいうと、FX取引に関わらず為替取引は基本的に「店頭取引(相対取引)」で行われています。

FX取引に関しては近年「くりっく365」「大証FX」という二つの外国為替証拠金取引の取引市場が創設されましたが、「大証FX」は2014年10月に休止となりました。

税制面等の優遇措置が廃止されたこともありFX取引の主流は店頭取引(相対取引)のままなのでしょうね。

(私はFX取引については、詳しくありません。ご了承願います<(_ _)>)

みなさんは、しばらくOTCを利用する機会も少ないと思われるので、このような取引があるということだけ頭の片隅に置いといてください。

 

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海外の株式市場は、どうなってるのかな?

では、本日の最後に海外の証券取引所と取引時間等について簡単に見てみましょう。。

通信技術が進歩し今や投資マネーは瞬時に世界中を駆け巡ります。

日本市場が終わった後は、ヨーロッパ、米国と市場が開き翌日の早朝まで投資マネーは眠ることもなくグローバルに動いているのです。

日本市場が終わっても、先物市場は16:30~翌5:30までナイト・セッションが開かれ、日本市場もほぼ24時間体制となりました。

まず世界の主要市場と取引時間を下図の通りです。

日本市場を中心としてみると

日本 ⇒ ヨーロッパ ⇒ 米国

24時間、世界の株式市場は休む間もなく、どこかで取引されています。

ネット証券を利用すれば、海外市場での売買も可能です。

今後、株式投資で成功するには、日本市場で売買するだけでなく、臨機応変に海外市場での売買も考えなければならない時代になってきました。

みなさんも頑張って、グローバル運用を目指してくださいね(^^♪

でも、まずは日本市場からですよ~

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回の「Smart Money ~株式編~」は9月14日です。

今後ともよろしくお願いいたします。

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